中学1年の6月あたりから長男は不登校になり、1か月もしないうちに夏休みが到来。夏休み前から登校していなかった長男は長期休みだからといってとくに変わりはなく、たまに友達と遊びに出かける生活が続いていました。三者面談には参加したので宿題は一応済ませていたようです。笑
そして2学期、変わらず週1回放課後登校が続き、徐々に朝起きられなくなってきたことが困りごとでした。。
昼夜逆転は不登校によくあることと思わずに逆転させない努力を

昼夜逆転が起こる原因として一般的にあげられているのは「不安やストレスから夜眠れないことが続いている」「学校に行けないあせりで昼間起きていることがつらい」「病気が隠れている」などですが、長男を見ていて感じたのは「時間の束縛からの解放」「登校しなくなり生活リズムが崩れ、さらに体力が余っている」です。
昼夜逆転は不登校の子どもにはよくあることと言われていますが、できることなら逆転させない方がいいです。昼夜逆転してしまうと元の生活リズムに戻すまでにそれなりの時間がかかりますし、会話や外出の機会が減ったり食事の回数が減ったりして、それこそ病気のもととなるかもしれません。
不登校になったら昼夜逆転してしまう前に、そのデメリットを子どもと話し合う機会があってもいいと思います。
長男の昼夜逆転を治すためにわたしがしたこと
残念ながらウチではもれなく昼夜逆転現象に飲み込まれてしまったため、朝カーテンと窓を全開にしたり、引っ張ってベッドから起こしたりといろいろ試しましたがどれもしっくりきませんでした(というかこっちがしんどくて先にギブアップ笑)。やっていくうちに「一緒にできる方法がよいのでは?」と感じたので、昼夜逆転を逆手にとって実施したのは以下の3つです。長男本人は「朝日を浴びることがいい」と知ってカーテンを開けたまま就寝していました。笑
起きたら食事は自分でつくってもらう
昼夜逆転になると困るのは「朝食」。仕事前につくって出かけますが長男が起きだすのは早くても昼過ぎです。もちろん冷めてしまいますし、レンチンして食べてもらうことになるのですが、なんだか味気ないような気がしてとても残念な気持ちになったものです。

そこで思い切って「食事は自分で用意してもらう」ことにしました。温かいご飯を食べてほしかったし、わたしも朝のひと手間が省けて一石二鳥!簡単なおかずやお味噌汁のつくり方を教えたところ了承してくれました。つくった食事の写メをたまに送ってくれるようになり、できることが増えたので少し自信がついたのかもしれません。
一緒に軽めの運動やランニングに出かける
長男はもともと「筋トレ動画」をよく観ており部屋でも黙々とトレーニングしていたので、長男が覚えたトレーニングを「教えて」と一緒に行ったり、ランニングに出かけたりしてみました。仕事の後のことなのでわたしに余裕があるときにしかランニングには行けませんでしたが、そのうち夜暗くなってからひとりで走りに行くことも増え、誕生日には筋トレ器具を購入。近くのジムにでも通えばいいのにと提案しましたがそちらは却下されたため、いまだに自宅でトレーニングしています。

そういえば、筋トレを開始するとともにプロテインも飲むようになったのですが、みるみる筋肉がつきあっという間に細マッチョになりました。。栄養素的にもよかったのか、昼夜逆転にも効いていたような…。筋トレ効果なのかタンパク質効果なのか検証はできていませんが、この件に関してはまた別記事にてお伝えしますね。
あえてゲームや趣味の進捗を聞く
この頃の長男の趣味はゲームとイラストでした。ゲームはこれまでスマホでマインクラフトなどをしていましたが、中学生になってからはPCで挑戦していましたね。また、いとこから教えてもらったPS5のグランドセプトオートにはまり、日々お金稼ぎ(もちろんゲーム内です)にいそしんでいました。。

昼夜逆転時にゲームは何かと嫌煙されがちですが、頭ごなしに時間制限を設けたりやめさせたりするのではなく「何時間でどのくらいクリアできたのか」とあえて進捗を毎日聞くことで、徐々にゲーム時間が短くなっていったような気がします。我が家では「夕飯は家族で食べる」ことが日課ですし、夜は筋トレ時間も加わったことでゲームは昼間(というか長男にとっては起きて食事後)にしていることが多かったです。イラストも同様、今日はどんなイラストを描いてみたのか日々聞いていました。
不登校時は外出も減りますし誰かと話す機会も少なくなるので、こういった会話で満足感を感じてもらえれば心の体力回復にも役立つかもしれません。
その子に合ったやり方で生活リズムを取り戻そう

子どもの気持ちと体力次第ですが、不登校からの昼夜逆転は長引いてしまうと1日では治りません。その戻し方の近道としてわたしが挙げられるのは「子どもの興味関心を引き出す・増やす」ことです。不登校時の心の不安定さを興味があることや好きなことで埋めていく時間は、生活リズムを元に戻していくきっかけになったように感じます。
とにかく昼夜逆転から元の生活リズムに戻すことを念頭においていたのですが、あれこれ試しながら、戻ったりまた昼夜逆転したり、なんだかんだと1年以上かかりました。その1年ちょっとで長男自身が成長し、規則正しい生活リズムを取り戻しただけのことかもしれませんが、それはそれでアリなのかな。。。今だから感じることですが、あせらず子どものペースに寄り添ってみることで病気か否か判断できると思いますし、生活リズムを戻すための取り組み方がわかってくるはずです。
残念ですが「これを行ったら絶対治る!」やり方はありません。子どもによって向き不向きがあるのと同じで、その子に合った対策を見つけることが成功のカギです。